ヨセフ物語

今回からは、アラスジを中心にお話しします。
より詳しくは挿絵付のこのサイトが参考になるかも知れません。
https://note.com/satonao310/m/m60df1e909421

 さて、わたしなりにざっくり聖書物語ヨセフ編をお話しします。
 ヤコブの子にヨセフ(ラテン語でJoseph 英語ではジョーとかジョーイとか言います)という人がいました。このヨセフは、父のちょーお気に入りで、兄たちのことをしょっちゅう父に告げ口していたので、兄たちからは憎まれておりました。しかもヨセフは見た夢を、軽はずみにも兄たちに告げてしまいます。それは、以下のようなものでした。


「畑でわたしたちが束を結わえていると、いきなりわたしの束が起きあがり、まっすぐに立ったのです。すると、兄さん達の束が周りに集まってきて、わたしの束にひれ伏しました」
 兄たちは、ヨセフに言いました。
「なに、お前が我々の王になるというのか。お前が我々を支配するというのか」
 ヨセフをますます憎むようになる兄たち。そんなこととも知らず、無邪気なヨセフは、別の夢を見たので、兄だけでなく、父にも話しました。
「太陽と月と十一の星がわたしにひれ伏しているのです」
 父は叱って言います。


「いったいどういうことだ、お前が見たその夢は。わたしもお母さんも兄さんたちも、お前の前に行って、地面にひれ伏すというのか」
ねたみのあまり、兄たちは、ヨセフを殺そうとするんですが、次男のルベンは、命は取らずに穴にだけ放り込もう、と言いました。殺してもしょうがないから、奴隷に売ろうということになり、ヨセフは奴隷商人に売られてしまいます。ヨセフの着物は雄山羊を殺して血まみれにし、父には野獣に食われたことにしちゃったんです。


 奴隷になったヨセフは、エジプトに連れて行かれます。そうしているうちに奴隷監督官の妻に言い寄られ、色仕掛けにあいます。好みでもなかったヨセフは、妻を袖にしますと、妻はヨセフが自分を襲ったと濡れ衣を着せました。


 ヨセフは投獄されます。その後、ふたりの牢の仲間と仲良くなり、夢を解いてあげました。あなたは近々、ファラオに採用されるでしょう。しかしもうひとりは処刑されるでしょう。だから、もし、採用されることがあったら、わたしを取りなしてください。


 そのとおり、ひとりはファラオの目にとまります。もうひとりは処刑されました。生き残った方はヨセフのことなんかすっかり忘れてしまいます。
 三年後、ファラオは三つの夢を見ます。学者や占い師に相談しても、みんな首をひねるばかり。牢の仲間はヨセフを思い出して紹介。夢を解いて、そののちに起こるであろうエジプトの危機(飢饉)を予言するヨセフ。みごとな手際に、ファラオは大喜び。ヨセフは宰相に任じられました。飢饉に備えて倉庫にはぎっしり小麦の山。


 その後やってきた飢えに苦しみ、イスラエルと兄たちは、そうとも知らず、エジプトの小麦を借りにやってきました。ひれ伏して温情を願う兄たち。復讐心にかられ、一時はイタズラしたりもするヨセフでしたが、すべてを許してみんなをエジプトに呼び寄せ、幸せに暮らしました。
 ところが、それから年月が経つにつれて、エジプトにイスラエル人が増えることを、快く思わないファラオが出て来たのです。

 次回からは、モーセが出てくるお話です。『十戒』の映画の元。
 長文ですが、よろしくお願いします!!!!!
 

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