義父について思うこと

霊園に到着しました。詳細は『セルバンテス』にあるとおりですが、ここでは別のことを書きます。
義父については、悪いことしか聞いていないのです。ひねくれて言うわけではありませんが、どんな人間でも、いいところはあるはずです。死んだことを悲しむどころか、お金が入ってよかったと喜ばれるようなことをした義父だって、いいところはあったはず。一度ならず、二度も結婚できたんですからね。(両方とも離婚に終わったけれど……)。
一人きりで死んださびしい老人。ホスピスの人たちは、義父をどう思っていたのでしょうか。
聞いてみたいような、聞きたくないような、複雑な気持ちになりました。

『クリスマス・カロル』というチャールズ・ディケンズの小説があります。お金のことしか考えないケチの大金持ちが、死んだ友だちから紹介された過去の精霊・現在の精霊・未来の精霊に触発されて、心を入れ替える話です。19世紀に時間旅行モノを書いたディケンズもすごいですが、金持ちがどんなに嫌われているかという描写がリアルで、義父のことと共通する なにか を思わせます。

人間は変われる。どんな人間でも、変われるのです。それを思うと、妹もいずれは、という期待が胸にこみあげてくるのです。

墓参りに行ってきました。03 蒙古タンメン中本

東京から品川へ着いて、駅前近くにある蒙古タンメン中本へ行きます。品川駅前は、思ったよりビジネス街ではありません。神社があったりして、庶民的。
そのラーメン街地下にある蒙古タンメン中本は、タンメンの店としてはかなり有名で、食べている人は地元の人が多数見受けられました。11時から開いており、食べたのは11時5分頃。いつもは並んでいるけど席が空いています。食券を買ってテーブルに座ります。どんな麺が来るでしょうか。
黒地で背中に白い○と白字の誠が書かれたTシャツを着た店員さんが「お客さま来られましたー」「お客さまお帰りでーす」と声をかけています。ラーメンはすぐ来ました。味噌ラーメンに麻婆豆腐の餡がたっぷり。
ちょっと混ぜてから食べたんですが。
「うぐっ。げほっ。ぐががが!」
口から火が出るかと言うほど辛い!
思わずむせてしまったほどです。
麺は白くてつるつるシコシコしており、ひとくちごとに旨みがじわっ! おいしいんです!
Instagramにこのタンメンの写真を投稿。
イイネをゲットしました(喜)
食べ終わる頃には、汗が目の中にはいってきました。額には玉の汗。夫がハンカチをだして拭いてくれました。
これで辛さが5倍。最高の辛さ、『北極』はどんなだろうと思うと、めまいがします。
蒙古タンメン

墓参りに行ってきました。 02

曇り空の岡山を通ります。岡山駅前ではビックカメラのビルがでーんと建っていました。
「昨夜、変な夢を見たのよ」
わたしは、夫に言いました。
「わたしが宇宙船に乗り込んで、遺言状を作ってパソコンに保存したんだけど、それがクジになっていて、ボタンを押すとたくさんの遺言状のうちからひとつが選ばれて出てくるの。
アタリが出ると、百億円の遺産がもらえるんだけど、ハズレだと百億円の借金がもらえるわけよ」
「きみには子どもがいないだろ、だれが相続するんだよ」
「妹がいるもん」
「あーそーか……」
品川へは午前10時56分に着くようです。品川で蒙古タンメンを食べるぞ、とわたしはウキウキ。気の進まない墓参りでも、グルメな目的があるとちょっと違いますよね。
岡山から乗り込んできた男性は、後頭部を刈り上げ、ワイシャツを着て、ビジネスカバンの中からノートパソコンを取り出して、書類を整理し始めています。わざわざこんなところで仕事をしなくてもいいのに……。
離れた席で作業していたので、どんな仕事なのかはよく見えませんでしたが、営業か技術者なのかな、と考えていました。

何気なく新幹線の窓外をながめると、ちょうど姫路近くでは、山の中に錆びた観覧車を見つけました。いまも動いているのだろうかと首をかしげました。

墓参りに行ってきました。(01)

8月20日(火)、午前5時に起きて朝食をとり、夫とともに5時50分頃タクシーでJRの駅まで行くとタクシーの運ちゃんに、
「最近、公民館に行かないんですか?」

わたしは合唱サークルに行くときに、義母とともに毎週タクシーを呼ぶんですが、しっかりわたしらのことを覚えていたんですね。
夫は、「きみが愛嬌あってフレンドリーだからだ!」
とうれしそうなんです。今から千葉にお墓参りに行くのに、わたしのほうが目立ってどうするんだと思ってしまいました。

パラパラと降っていた雨は、広島駅に着く頃は、すごい雨になってきました。KIOSKでペットボトル水を買った夫を見ながら、千葉までの道のりを想像して、気持ちがブルーになっているのです。
そんなわたしの気持ちも知らず、夫はムダに明るい口調で、
「猫のミカサにゃんの飼い主のツイッターが面白い」
ツイッターを見せてくれていました。
ミカサにゃんというのは、三毛猫の名前です。その猫の飼い主(女性)は、動物嫌いの猫アレルギー。なぜか猫を飼うハメになって、以来ツイッターでその猫の生態を投稿中。
少し、ホッとしました。これから行く墓参りは、進んで行きたくなかったからです。夫が元気そうでよかった。