教育と弁当

台湾の子が、朝日新聞に、昼食に持参する弁当を学校で温めないのは変だ、という投書をしていた。台湾では弁当を蒸す機械が学校にあるそうだ。
電子レンジでチンして食べるのはコンビニでおなじみだが、学校では冷たい弁当しか食べたことはない。台湾人から見れば、子どもが気の毒だと言いたいのかもしれないが、別な角度から見ればそうでもない。
弁当を温めることを前提にしたら、キャラ弁などのカラフルな弁当よりは、温めやすい弁当になる。母親としては、手間がまた増える可能性もある。子どもの方も、学校生活がそれで充実するかどうかわからない。いじめは相変わらずあるだろうから、温める機械をめぐって、陰湿なやりとりがある可能性だって否定できない。学校がつまんない人には、苦痛が増えるだけだ。
とはいえ、温かい弁当というのは魅力的だ。冷たいご飯を口にするより、口の中でほろりと甘みが感じられて、ひとときでも学校生活が豊かになるだろう。問題は、そんな機械を入れる器量が、教育委員会にあるかどうか。教育改革の叫ばれる昨今、柔らかな発想と柔軟な対処という言葉は、教育界には存在しないのだとわたしには思えてならない。

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