今日でこのシリーズも、ひとまず終わりになります。まだまだ語り尽くせない話がいっぱいあるのですが(たとえば、やっと完見した『ほしのこえ』の話とか、読了できた『鹿の王 上下』の話とか)、いつまでもズルズルやっていても意味がないと思いました。
これまで触れていなかったSFのテーマについて、この機会にご紹介します。
SFのテーマとして考えられるのは、
月: 2021年10月
『亡念のザムド』は宗教SF
『亡念のザムド』シリーズ完見しました。
オープニングもエンディングもテーマが格好いいし、映像も綺麗。
物語も、ヒロインのハルの凛々しく強い思いが、胸に迫ってきます。アキユキは
『愚者の星』は復讐SF
ネ友に教えていただいた作品は、『空挺ドラゴンズ』と『愚者の星』そして『ゴーメンガースト』『亡念のザムド』でしたが、すでに『空挺ドラゴンズ』と『ゴーメンガースト』は、ご紹介しました。
今回ご紹介しますのは、『愚者の星』です。これはあきらかに変身系SFもので、言って見れば仮面ライダーの部類に入るかもしれません。
『愚者の星』第一巻を読んだ限りでの感想ですが、「おー、復讐ものだ~」でした。変身ものは、『バオー 来訪者』(荒木飛呂彦)で読んだことがあるので、さほど違和感はありませんでしたが、いじめられっ子のシンタがかわいそうでねえ。身につまされてなりませんでした。
ストーリーは、以下の通りです。
『空挺ドラゴンズ』と中医学
空挺ドラゴンズをやっと読了しました。
主人公は、小説版ではラスヴェット、マンガ版第一巻はミカでした。この作品はふたつとも、SFというよりファンタジーでしたが、どちらかというとわたしは小説版のほうが好きでしたね。
その根拠は、
好みの分かれるゴーメンガースト
『ゴーメンガースト』は、子どもの頃に名前だけは知っていたので、読んでみたかった本でした。しかし当時の書店には、この本は置いていなかった記憶があります(単に注意して見てなかっただけかもしれないけど)。最近、ネ友からこのシリーズが面白かったという話があり、また、C・S・ルイスがこの本を評価しているエッセイを読んで、是非読んでみようと思って借りて読みました(古本にはなかった……)。
最初に感じたこと。
巨大スーパーロボと現代
これまでは、人型ロボットといっても等身大のものを中心にしてきました。
今回は、人型ロボットといっても、巨大スーパーロボットの話です。鉄人28号とか、ジャイアントロボとか、アストロガンガーとか、ガンダムとかですね。
最初に巨大スーパーロボが日本に出て来たのは、
ロボットと作家たち
ロボットという言葉を一般的に提示したのは前述のようにカレル・チャペックでしたが、それ以前から日本では、『お茶くみ人形』というロボットが存在しました。
このロボットは、完璧にオモチャだったので、背景になる考え方もお気楽なものでした。欧米のように、ロボット三原則を作ったり、人間とはなにかなどという深いツッコミなど考えもしなかったようです。
1950年にアイザック・アシモフが、『我はロボット』でロボットについて書いたのを見るまでは、日本人も
ロボットとスポーツ(ロボティックス雑感)
ロボティックスとはロボットの設計・製作・制御を行う「ロボット工学」を指します。ロボットという概念そのものはSFから出てきた概念ですが、「ロボット工学」は、そのフィクションをふまえた理論や技術を指しているようです。
もともとロボットという言葉そのものは、
コンピュータとドラマ(後編)
ドラマの中のコンピュータというと、わたしはどうしても『地上最強の美女 バイオニック・ジェミー』を出さないわけにはいきません。諜報機関OSIの局長の背後で、巨大な冷蔵庫のような筐体の中、磁気テープがグルグル回っていました。あれはホンモノだったのでしょうか? わたしにとって磁気テープというのは、カセットテープの中身でしたから、コンピュータがこれを使っているのを見て、非常に不思議に思ったことを今でも思い出します。
さて、この『バイオニック・ジェミー』のエピソード内にも、コンピュータが出てきます。エピソード名は、
コンピュータとドラマ(前編)
70年代で印象に残っているSFドラマが2つあって、それが『謎の円盤UFO』と『地上最強の美女 バイオニック・ジェミー』でした。『謎の円盤UFO』は、あまり見せてもらえなかったのですが、女性たちのスタイリッシュなボディと銀色のレオタードがめっちゃイケてて、それだけでわたしはノックダウンされてしまったものです。そのドラマにおけるサイケな髪型、そしてコードレス電話などの小道具。未来って凄い! と感動しました。
70年代と言えばSFが隆盛の時代でした。科学は未来と夢の象徴。そんな風潮がドラマにも反映されていて、『謎の円盤UFO』では、いかにも未来人なたちが登場していた記憶があります。
なかでもわたしが一番面白いと思ったのは、