プログラミング苦労話

2019年7月15日(月)朝日新聞。
60年前のコンピュータの「動態保存」を続ける
浜田忠男(ただお)さん(49歳)
計算のたびに電磁石でスイッチが開閉し、ガシャガシャッと音がする。重さ3トンの60年前のコンピュータを、静岡県沼津市の工場で動かし続けている(以上、引用)
60年前のコンピュータを更新していないもの好きなヤツ、と思いきや、れっきとした企業の機器でして、昨年、国立科学博物館の未来技術遺産にも選ばれているそーです。

今の半導体とまったく違う造りになっているので、見学者は「動く!」と一様に驚くそうですが、わたしは学生の頃はテープ式の大型コンピュータにプログラムを書いていたのに論理思考は苦手でねえ……。プログラミングは鬼門でしたね。

プログラマーというのは、最初にコードを書いたときは自信たっぷりに、「必ず動く」と確信していますが、必ず失敗するんです。わたしの場合はそれがひどかった……。
学校では助けられてなんとか卒業できましたが、実社会ではだれも助けてくれず、悩みを打ち明ける友もなく。
で、けっきょく精神をやられて専業主婦に。若い内はなんでもできるなんて夢でした。分をわきまえるのも、ひとつの生き方なんです。

アイデアと著作権 2019/07/17

2019年7月12日(金)の朝日新聞には、金魚電話ボックスについての記事が載っています。
水が入った電話ボックスの中で金魚数十匹が泳ぐオブジェが自身の作品に酷似し著作権を侵害されたとして、福島県いわき市の現代美術作家がオブジェを設置した(金魚の産地)奈良県大和郡郡山市の商店街側に330万円の損害賠償などを求めた訴訟の裁判があったそうです。
究極的にいうなら、アイデアに著作権があるのかどうかってところでしょう。わたしみたいにノンキに家事をやって暮らしてる人間と美術作家とでは立場も違いますから著作権に敏感でないと作家としての生活が成り立たないのでしょうが、商店街の人と話し合ってすこしでもアイデア料をもらったらよかったのに。

わたしの行きつけの公民館にも、最近となりのトトロのオブジェが置かれていたりします。トトロの著作者がだれなのかは明白なので、オブジェについて文句を言う人はだれもいません。美術作家さんだって、アイデアを磨いて他の人がマネできないほどのものを作れば、敗訴したりしなかったはずです。受話器から気泡が出るぐらいのことは、ちょっと優秀な技術者なら思いつきそうなアイデアだと思う。
いまではトラブルを避けるために金魚の電話ボックスのオブジェは商店街から撤去されているそうです。自分の宣伝を無料でしてくれる可能性があったのに、残念なことをしていますね。

それにしても、オリジナリティーってなんでしょう? 松本零士さんが槇原敬之を訴えたこともありましたし、ディズニーだって著作権にはうるさい。お金さえ払えばいいって問題でもない。難しい問題です。

公園でのおもしろ体験 2019/07/16

梅雨とは思えないほどあつい日が続いています。近くの公園では、ヒグラシが鳴いていました。日差しに焼けそう! この公園は、水鳥観察小屋というものがあります。すぐ目前の人工干潟のバードウォッチングするための小屋です。観察できるように窓が付いている木製の小屋で、まわりには雑草が生えています。あまり人が来ないのでしょう。人工干潟も、県の財政不足と行政の方針転換により、整備がされなくなりました。

 

 

公園を散歩しているのはわたしだけです。以前はこのあたりを歩くと、雑草の種がズボンにくっついてきて大変な目に遭いましたが、このごろは公園も除草されていて、足元は涼しいです。お店もオープンテラスもなにもない公園ですが、先週日曜日にはドーム型テントを張っている家族連れがシャボン玉を吹いていて、ここが市民の憩いの場になってることを実感します。

 

 

帰宅途中のショッピングモールそばの公園ベンチで、鳩に餌をやってるおじさんを見つけました。最初は、マナーを守らない人だと思っていたけど、おじさんは孤独なのだろうと思い直しました。 公園は、孤独も家族愛も友情も好奇心も、みんな飲み込むふしぎな場所。平和と公園は切り離せないのでしょう。のどかな日常が、今日も終わります。 おじさんと鳩