いだてん #14です。
報われない努力。あきらめない四三は、
50年は遅れている日本の現状を知りながら、
「4年後のベルリン・オリンピックに行きたい!」と。
この執念、このねばり。
好きなことに必死になれるって、ひとつの才能です。
言い換えれば、狂気と言っても過言ではない。
一方、美濃部くんは結核の師匠から
旅に出るように言われます。
「見捨てられた」
絶望に駆られるかれを、同僚が、
「滅多に褒めない人が、あんたを認めたんだ」
かわいい子には旅をさせろと言います。
あんたには、フラがある。
しきりにそういう師匠。
フラとはなにか、説明しようとしたちょうどその時、
汽車がとおりかかってその声をかき消してしまいます。
美濃部くんは中途半端に放り出されてぼーぜんです。
わたしも、かなり不完全燃焼でした。
この話の基調に流れる、「死」 のイメージは、
安仁子の夫、ラザロといった登場人物たちに
影を落としています。
死が身近だったからこそ、必死になれたのでしょうか。
四三さんは負けを認めたくなくて、悔しい思いを口ごもりますが、
「失敗から学べ!」 と声が飛んできます。
いまの日本も、経済的な失敗から学んで欲しいです。
技術はあるのに、アメリカに追い越されちゃった感、モロにある。
三島くんは、強いアメリカに学びに行くと気炎を吐きます。
そして美濃部くんも、浜松へと旅立ちます。
四三くんは熊本へ。
三人は旅になにを学ぶでしょうか。
スヤちゃんが出てきたけど、どうなることやら。