朗読会へ、行ってきた! (その3/7)

2019/11/30、朗読会へ行ってきました。
全部で7話、朗読されていました。今日はその感想(3/7)です。

中島たい子 「おしるこ」(『スタートライン』幻冬舎文庫所収)
朗読者のとなりには、法事に使う花束のアイテム。
おしること、どう関係があるかと思ったら、お墓の前にある
和風喫茶店のおしるこの話だったのですね。

亡き夫の月命日に墓参してきたアキコさん。
夫が入るのを嫌がっていたその和風喫茶店に入ります。
店先には、おしるこ 780円の表示。
高めですね。和風喫茶店としては、ふつうなのかもですが。

もう夫はいないし、いちど行ってみよう、ということで
入ってみたら、葬儀場とか斎場とか、とにかくいかにも
それもんの雰囲気と似ていて、どこか寒々としているので
アキコさん少々、がっかり。

このアキコさん、いくつぐらいなのでしょうか。
気持ちが初々しくて、まるで20代の大学生みたいです。
おしるこを、薄い、薄いと言いつつ飲んでは、
夫の回想にふける。
店の主人と会話を交わして、「なかなかいい店じゃないの」
と気を取り直したり、と思ったら
1,000円のおしるこに気分を害してしまう。
(なにかと一緒に頼んだら、780円ですって平然と店主。
これって、詐欺同然だよね! わたしだって怒るよ 笑)

夫は正しすぎ、まじめすぎて、ストレスが溜まって病気になった……。
というところが、似たところのある人を夫にしているわたしには
身につまされる話でした。
夫が自分を好きなのは分かってるけど、
ときどき、ほんとうのわたしじゃなくて、
幻のわたしを好きなんじゃないだろうか、と思うことがある。
理屈っぽくて、一生懸命すぎる夫。
でも、そんな男でも、わたしの夫。

死んだから、かわいそうな人だとか思わなくていい、ということ。
父を亡くし、そのショックから立ち直れず、
父がどんな人だったのか、わからないままに、
いつのまにか、「かわいそうだったんだ」 と心の中で処理しようとしていた
わたしに気づいて、ドキっとしました。
かわいそうとか思うのは、一種の驕りなのでしょう。

アキコさんが、最後におしるこで立ち直って、
自分を取り戻すところは、
笑いながらも涙が出ました。
そして、この話に救われた自分を発見したのです。

いい話でした。

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