朝日新聞2019年3月26日より。
(引用開始)
日本発では、インスタントラーメンのほか、トヨタ生産方式があります。参加者の意
欲を引き出して作業を絶えず見直す「カイゼン」は、今も自動車産業だけでなく、サー
ビス業や、特に英米圏での政府の仕事の仕方にも影響を与え、人類の歴史に残る貢献を
していると思います。
(引用終わり)
と、西口敏広さんは評価しています。
カイゼンは、細かい修正はいいんだけど、根本的解決となると弱い、という話も
聞いたことがあります。
トヨタ式がすべていいとは、わたしには思えない。
だいたい、雇用は必要な時にだけという発想が発達していった結果、
日本の格差社会が生まれたんじゃないかとわたしは疑ってるんですけどね。
(引用開始)
安藤さんから学ぶべきは、気づいたら実行に移し、失敗し
ても何度でも成功するまでやり直すことだと思います。
(引用終わり)
周りから逸脱しにくい日本の職場風土を、根本から変えましょうってことです。
カイゼンじゃ、難しいってことが、ここで露呈しています。
失敗してもなんどでもやり直せる時代じゃないんです。
ゆとりの時代は終わったんです。
貧すれば鈍す。
いまの日本って、そういうところ、ありませんかね。
チキンラーメンで有頂天になるより、
誤りを指摘されてもおおらかに許す気概がなきゃねえ。
正鵠を得た人間をさらして、「非常識」と評するのは、
卑怯者だとわたしは思うんだけど、どうなんだろう。
というわけで、チキンラーメン逸話は、これでおしまい。