伊勢旅行(その7/7)

その後、妹たちとわかれたわたしと夫は、有り余った時間を
どうしようかと途方に暮れました。
大阪の夜行バスの時間まで9時間ちかくあったんです。
大阪まで2時間半で着くから、正確には6時間ぐらいかな。
「先生のところへ、おじゃましよう!」
なんて言ったら、先生ひきつって、

「内宮さん、見に行こうか? せっかくだし」
そうだね。伊勢と言えば内宮、外宮(げくう)。
外宮へはかなりしょっちゅう行けるけど
内宮は縁が遠いから。

ところが、駐車場がないんだな、これが。
日曜の午後ということで、観光客がおおかったらしい。
どうにか、内宮から遠い駐車場にとめて、
数百メートルの距離を歩いて参拝。

足が棒になったものの、観光地らしいいろんな景色を眺め、
写真に撮り、お土産を買い、そして大阪へ旅立ちました。

大阪に帰る途中、夫が、「大阪らしい食事がしたい!」
と言いだしました。そしてふと、
「そう言えば、スーパーマーケットのぎゅうとらで
伊勢うどんの汁(つゆ)を買うのを忘れてた……」

大阪の難波にまで進出している伊勢うどん。
夫は、この汁と讃岐うどんをあわせた料理が大好きなんです。
もっとも、先生をあちこち引きずり回した上に
買い物にまで付き合わせるわけにも、いかないのは
たしかですが。

列車の中で、わたしと夫がどう葬られたいか、という話題で
盛り上がりました。
夫は、個人の宗教と先祖の宗教を尊重するのがうちの家風なんだから
死んだら先祖の宗教式に葬られるのがスジだというのです。

わたしは、言いました。尊重するって、理解するってことじゃないの?
しかし夫にとって尊重とは、ありのままを受け容れることのようでした。
だって、どんなものでも、完全に理解することはできないのだから。

何はともあれ、樹木葬はいい案です。わたしもそれは、
賛同しました。
大阪では、串カツとビールと角チューハイを飲み、
気分が悪くなってへたばったりしました。
そのため、予約以外のブログ更新はできませんでした。

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