いだてん #33まで

3週まとめてお話しします。
アメリカでひとつだけ取れなかった金メダル。
全種目はムリだったけど、過半数は金メダルをゲット。
歓喜した日系人たちが、田畑さんの手を握りしめ、
「白人が、はじめて自分に話しかけてくれた!
ありがとう!」
と泣くシーンは、わたしももらい泣きしてしまいました。

前畑ちゃんが、「はじめたからには、最後までやり抜きなさい」
と両親の幽霊に叱咤されるシーン。
そのために前畑ちゃんが犠牲にしたものを考えると、
「わたしはふつーの主婦でよかった~」
などとホッと一息ついたりして。
まーねー、わたしは所詮、負け犬ですのでね。
芥川賞という金メダルは取れないのです。(傾向が違いすぎる……)
セミプロぐらいで満足するのが関の山です。
前畑がんばれ。(結果はわかってるけどね! 笑)

ローマが譲ってくれるはずだったのに、
政治的な駆け引きにオリンピックが利用されて
結論が来年に持ち越されるところは、
理不尽すぎて頭にきました。
でも、当時の日本の状態を考えると
議論の俎上にあがっただけでもよしとすべきかも。
8日は2・26事件の話らしいです。
嘉納さんも老い先短そう……。
どうなることやら。

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いだてん #30

今日のいだてんは、田畑さんが情に流されそうになる話でした。
冷酷なことを言ってるけど、ほんとは熱い男なんだ。
その場にいる人たちのことを思って、涙が出てきます。

田畑さんがそうなったのは、
大横田はじめ水泳チームのホープが
お腹がいたい、いたいと騒いだからです。
すき焼きを食べさせすぎたのか、と思ったら
数日前から熱もあったそうです。
黙っていたのは、外されると思ったから。
自分の身体より、オリンピックを優先する。
当時の人のむちゃぶりに、わたしはあきれましたが
同時に深く感動していました。

むちゃくちゃと言えば、志ん生もむちゃくちゃです。
ボロいカヤとラジオを引き替えにしたら
ラジオの中身は空っぽ。
質草にもならないのです。
ところが、質に行って、自分の羽織が
流されずに残っているのを見たことと、
自分よりも下手だと思ってた弟子が
疝気(せんき)の虫という落語で
人々(妻も含める)を大笑いさせてるのを見て
心を入れ替え、名前も変えて心機一転、
落語の世界に戻っていったのでした。

胃カタルの描写で虫が出てくるけど
あれが疝気の虫のつもりなのでしょうか。
不気味な虫だった。(でも疝気の虫は想像上の虫です)
けっきょく、水泳での全種目 金 という目標は達成できませんでしたが
病を押して出場して、世界でたった3つしかないメダルの内
ひとつを取ったんだから、えらいよ、大横田。

実況放送が出来なかったため、
実感放送がかなり笑えた、
今日のいだてんでした。

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いだてん #29

今回は、田畑さんがなぜ、そこまでメダルをほしがるのか
ということが明かされる話でした。
一生懸命努力している選手を「練習台」にして、
若手の伸びる選手ばかりかわいがる。
冷酷なまでのその態度に、不満も湧き上がるんですが、
田畑さんは、それもこれもぜんぶ、
「日本を元気にするため」
だと断言します。

犬養毅の暗殺、満州のあれこれ、新聞をにぎわすのはそんな
暗いニュースばかり。
オリンピックで全種目メダルを取れば、その日から数日間だけでも
日本が明るいニュースに覆われる。
そのためにメダルを狙っていると言います。
夢みたいと言われて田畑さんは、
「実現するんだ!」
断固として言うのでした。

ハッタリをかましている間に、それが本当になる、ということは
よくある話ですが、
わたしにはハッタリをかます勇気はないですなぁ。
田畑さんは、すごいヒトだと思ってしまいます。
いろんな人が田畑さんをけなしたりしていますが、
田畑さんは、いっこうに気にしてない。
アメリカ人の差別にも屈しない。
ほんとに意志が強いというのか、
鈍感なのかも(ばこっ)

来週はロスオリンピック本番の話です。
金メダル以外は考えもしてない田畑さん。
さて、どうなることでしょう。
たとえ勝っても戦争には負けるんだから
やっぱり日本人は戦争する技術はないのかもしれない。

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いだてん #28

今日のいだてんは、犬養毅が暗殺された事件が中心でした。
満州事変についてのNHKの態度は、イマイチはっきりしていません。
関東軍が自作自演した、と学校で習ったと
五りんがいうのを、志ん生が、
「当時はそれを言うことはできなかった」
 というにとどめています。
 新聞が言論を抑圧されていく現状を描写していくのですが、
 いまの日本だって、ちょっと人間的な書き込みをしたら
 すぐ炎上したりしますからねー。
 世間さまを敵に回して
 一生をふいにする人もいる。
 その点では、軍部よりも今の時代のほうが怖い気がする。

 それはそれとして、いだてんの内容としては、
 のちに64年の東京オリンピックのプロデューサーになる
 田畑さんが、当時の周囲にとって、非常に魅力的だったことが
 描かれています。
 たしかに田畑さんって、どこか愛嬌があるよね。
 メダルに取り憑かれてるところとか、
 ホンネでぶつかっていくところ、
 世渡りが少々……いや、だいぶ下手なくせに、
 悪運がめっっちゃ強いところ。
 ……でも、やかましいです……

 田畑さんが、戦争に向かって行く日本の中で孤立していく。
 親友はブン屋をやめて政治家へ。
 田畑さん、お見合い話まで来てるけど、それもガン無視して
 ひたすらオリンピック!
 日米親善試合では優勝!
 しかしそれは、日本にアドバンテージがあったからだと
 田畑さんは、ロサンゼルス・オリンピックに賭ける、というストーリー。
 来週はロスでの話になるようです。

 今回の話は、犬養毅がとてもよかったです。
 犬養毅がいまわの際まで、家族でも友だちでもなく、
 軍部との対話を望んでいたことは、
 彼の偉大さと愚かさを示している気がしてなりません。

 ペンは剣よりつよいなんて。
 それは使い方次第でしょ、と思う今日この頃。

 

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いだてん #26、永遠のニシパ

まずは、今週は選挙放送だった いだてんです。(この記事は先週分です)。
先週は、四三さんのお兄さんが亡くなり、四三さんはそれをきっかけに
東京から熊野へ帰ってしまう話でした。
それと対照的に、志ん生は破壊的な生活をしながらも、
売れっ子への道を行くというストーリー仕立て。
成功していくことと性格とは関係ないんだと思うと、
世の中ってわからない。と感じます。

永遠のニシパについては、Facebookの仲間の紹介で知りましたので
一度は見ようと思って拝見しました。
正直に言うと役者が大根だという噂はほんとうで、
感情移入が難しかったですが
アイヌの文化やことば、当時の状況などがよくわかり、
ひとつの文化を滅ぼす幕府や政府のやり口と
利用されるだけで力の前に敗北したふつうの役人の
くやしさ、さびしさなどは充分わかりますので、
そこのところのシナリオが良く、
さすが大石静だと感心しました。

北海道という命名に、アイヌ語が関係していたとは。
札幌などの地名にアイヌ語が混じっていることは知っていましたが、
そこまで広いとは思ってなかったです。
松浦武四郎はセンスありますね。
センスがあっても、巨大な力の前には無力。
歴史に学ぶことは多いと思いました。

語りが中島みゆきだったそうですが
落ち着いた語り口調でした。
歌手というイメージより、ずっと作品に寄り添っていて
それも良かったと思います。

アイヌのように、大きな力の前に滅ぼされる種族は多い。
自然界でも、そういう種族があったりするわけです。
人間って、おそろしい。

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いだてん #25

今回は、人見絹枝さんの話でした。
8尺(2mぐらいある)の化物とまで言われた人見さんですが、
言われたままでいるのは悔しいと、
シマさんのためにも女子陸上の先駆けになったのでした。
100メートルと800メートルは、ぜんぜん違う競技ですが、
100メートルで4位だった人見さんは
「男は負けても帰れるが、女は負けては帰れない」
泣いて拝んで800メートルを銀メダル。
人見さんの並々ならぬ根性がわかります。

二階堂さんも今回はよかった。
人見さんの一番の理解者でしょう。
あなたには品があるし負けん気もあるなんて、
褒めちぎっています。
一度は言われてみたいなー。
夫は決して、そんなことはいいません! (不満!)

語り部の志ん生(北野武)も、いい味出してました。
でもやっぱり、滑舌が悪くて、ちょっと話がわかりにくい。
しょうがないけど。

田畑くん、30歳までには死ぬと言われて、死ぬ気でがんばって
いろんな功績を残しています。
実家を継ぐはずなのに、おかーさんからは
国のためにがんばれ、なんてはっぱかけられたりして。
騒がしい男で、ちょっとおっちょこちょいなところがあって、
主役にするには少々、難があるキャラクターだとは思うのですが、
アムステルダム・オリンピックでの成果を出すために
プレッシャーをかけさせないのも監督の役目、なんて
なかなか名文句を言う人です。
もうちょっと腰をおちつけて欲しいな。

播磨屋、どんどん店が大きくなっているようです。
そのうち靴メーカーになるかもね。
子どもを連れたシマのダンナが四三とともに播磨屋にいるのをみると、
陸上のおかかえになるんだろうなと予測したりします。
さて、第二次世界大戦に近づいてきましたが、
どうなることやら。
初めてアムステルダムで日本がメダルを獲ったのがうれしかった、
今日のいだてんでした。

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いだてん #25

今回からは、田畑さんという朝日新聞の政治部だった人が主人公でした。
それが、思いっきりごちゃごちゃとうるさい人でして、四三の落ち着きが懐かしかったです。
水泳が好きなんですが、身体が弱くて医者に止められております。
で、しかたなく帝大を出たあとは新聞記者になったわけ。
字が下手なので落とされそうになったけど、上司に気に入られて入社できたって、
相性って大切。

そんな彼は、体育協議会と対立して水泳連盟を設立。
しかし夏以外はやることなくて、まーじゃんばかりやってます。
それでも、なんとか冬でも水泳できる場所を見つけ、
しかもオリンピックに行くお金までゲットしてきて、
嘉納治五郎を喜ばせます。

このたびは、志ん生の得意である、
「火焔太鼓」 も出てきました。
この話、オチは知ってるけど内容は知らないのよねわたし……。
太鼓が売れて嬉しいおかみさんが、
「半鐘はおよしよ、おじゃんになるから」
というところ、しゃれてて面白いです。

「前畑がんばれ」 が出てこなかった。
この先出てくるんでしょうか。
次回は人見さんが出てくるという話。
シマさんのためにも走る彼女の
勇姿が見たい今日のわたしでした。

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いだてん #24

偉人というのは、周囲にめぐまれて育つ面もあるんですね。
今回のいだてんは、池部のおかあさんが偉大でした。
帰ってこいと言っていたのに、東京大震災で家族を心配して帰ってきた四三に、
「逃げて帰ったのか」
と責め、韋駄天の由来を語って聞かせます。
人々のために、駆け回って食料を集めて施した神さまの名前。
それに恥じないようにしろと。

柔よく剛を制すると目がさめた四三くん、
地震の東京にもどって大活躍!
胸が熱くなりました。
人間は無力だ。それに気づいたとき、ほんとうの強さが判る。
四三の目には、希望の光が宿っています。

志ん生も、周囲にめぐまれています。
こんな地震で寄席なんかありっこない、と思ってたのに、
芸を披露する機会に恵まれて。
「泣いて笑うのが人生だ、そういう落語をやってほしい」
車夫にお願いされたシーンは、じーんときました。

嘉納治五郎先生も偉かった。
悲願だった競技場を、避難所に開放しちゃった。
ただごとじゃない。問題意識が違う。
こういうのをみると、やっぱり環境ってあるよね、
四三くん、恵まれてるねと思うのだよ。

さて、来週から第二部に入ります。
いよいよ64年の東京オリンピック!
前畑がんばれ、のシーンが見られるか。
このシリーズ、ほんっと平和的でわたしは好きです。
戦闘シーンがあると、イヤになりますから、わたしはね。

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いだてん #23

#23のいだてん、今回はシマちゃんが主人公でした。
四三くんが、立てこもった女の子を食事に誘っておびき出そうとしたところを、
女の子のリーダー富江のパパがジャマをします。
そこでシマちゃんが、「パパと富江さんを競争したら」 いいじゃんということになり、
実際に6回も競争して、6回ともパパは負けてました。
女の子をバカにしていたパパは、面目丸つぶれです。

そんなシマちゃんが、浅草オペラを見に行った、ちょうどその時に
関東大震災!
夫と子どもを残して行方不明に……
というストーリー。
地震で死ぬより焼け死んだ人の方が多かったって、悲惨な話です。

こんな危機的状況でも、酒を飲むのをやめないのが志ん生って男。
奥さんが危ないときには頼れるのに、なんでこんなに酒ばかりかっくらってるのかね。
火星人にまで柔道を教えるぞ、と気炎を吐いてる嘉納先生とは対照的です。

今回の大震災のシーンは、戦争直後の日本みたいで、胸が痛みました。
それでも、たくましく生きていく人々がいる。
傷つき、倒れても、立ち上がって歩いて行く人々が。
そんな希望を感じた、
今日のいだてんでした。

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いだてん #22

#22のいだてん、前半は志ん生の自堕落ぶり、
後半は四三の熱血ぶりでした。

才能があるのに、期待されると問題行動を起こしてしまう志ん生。
自分に自信がないからでしょうか、あるいは自己否定的な感覚が強すぎるのかも。
せっかく席亭が用意してくれた着物を質に入れて飲む打つ買うざんまい。
でも真打ちになったらすごいわけです。
自己破滅的ヒーローです。太宰治的なのかも。

その一方で四三くんは、反発していた女子たちのこころをバッチリつかんで
「パパ」と呼ばれるようにまでなり、スヤからは焼き餅をやかれてしまいます。
それだけでなく、足を見せて走った姿を写真に撮られて巷に流出。
女子たちのほんとのパパが、「おてんばにするために学校に入れたわけじゃない!」
とねじ込みに来た上に、四三の退職ねがいのための1万人の署名運動までしちゃう。
靴下を脱いだから日本一になれたんだと四三は熱意を込めていうんですが
まるで通じないんです。
時代を変えるって、たいへんです。

四三が退職するかも、という話が女子たちの間で盛り上がり、
女子たちは教室にバリケードつくって立てこもります。
このあたりがわたしには胸アツでした。
男らしく、女らしくなんて男が作った価値観でしょっ!
って、大正時代らしい強い叫び。
シラけてる現代の女の子たちにも、こういう姿を見習って欲しい。

四三くんが最後に教室に向かってなにごとかを言い出すところで
この話はおしまい。
シマも子どもが出来たし、のちにオリンピックにも出るようになる
人見ちゃんも出てきたし、
いやー、この話はなかなか面白かった。
志ん生、いつになったらしっかりするのやら。

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