タイパとエレベーター

12月17日 タイパとエレベータ

動き出す指とタイパの亡霊

エレベーターに乗った瞬間、「閉」ボタン、押してない?別に超絶急いでるわけじゃないのに、指が勝手に動いちゃうあの反射。あれって、まさに「タイパ(タイムパフォーマンス)」の亡霊に取り憑かれてるって感じだよね。日常の秒単位まで「無駄ゼロ!」って最適化したがる、私たち現代人のサガ。

勘違いされがちな「裏ワザ」ボタン

で、このタイパ至上主義が引き起こす、あるあるな誤解がある。エレベーターに付いてる、車椅子のマークが付いたボタン。あれ、本来は「扉を長く開けておく」「低い位置から操作できる」ための障がい者向けボタンじゃん?なのに、多くの健常者が「急ぎ用ボタン」とか「裏ワザの優先通過ボタン」だと勘違いして、ガチャガチャ押しちゃうんだよね。これって、自分の時間を1秒でも縮めたい気持ちが強すぎて、そのボタンが持つ「誰かのための必要な時間」って意味を完全にスルーしちゃってるってこと。

スタンダード速度のプレッシャー

ちょっと立ち止まって考えたいのは、「タイパの時代って、本当にみんなに優しいの?」ってことだ。社会がどんどん「標準スピード」に合わせて最適化されていく中で、そのスピードについていけない人たちには、知らず知らずのうちに「遅い」「非効率」ってプレッシャーがかかっちゃう。情報も移動も秒速で進む裏側で、「待つ時間」や「手間」が必要な人が、なんか居心地悪くなったりしてないかな?

1秒の「待て」が生む余裕

本来のタイパって、個人の時間だけじゃなくて、社会全体がストレスなく過ごせる時間を作ることなんじゃないかな。急ぐこと自体は悪くないけど、誰かのための「必要な時間」を認める余裕は持っていたいよね。だから、次にエレベーターの「閉」ボタンに指をかける時、ちょっとだけ待ってみよう。その一瞬の「待て」が、このタイパ時代に私たちが持つべき、一番クールな配慮なのかもしれない!

 


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