ファンタジーの源流 その1 神話とファンタジー

 長持ちする作品には、パターンがあります。『スターウォーズ』第四話(新たなる希望)には、監督のジョージ・ルーカスが神話を研究したという話が伝わっています。つまり、神話や昔話には、人にアピールする要素が入っているわけです。

 神話時代は、人々は自然の中に精霊や神々、妖精や鬼などを感じていました。その当時は神々とか鬼とかは「実在する」と信じられていたので、ファンタジーというカテゴリーには入らないかもしれません。その物語の中にある智慧や息づかいは、今に通じるものがあるでしょう。

 

暴れん坊のスサノオに怒って天の岩戸に閉じこもっちゃう天照大神、真っ暗な世界。困った神さまが岩戸の前でどんちゃん騒ぎ(裸踊りまでしたと古事記に書いてある)、天照大神が不審に思ってそぉっと岩を開けると、「新しい神さまがやってきた」と鏡を見せる。「この美人は何だろう」と身を乗り出したところを、力持ちの神さまが岩戸をえいと広げて彼女を引っぱり出しちゃう。で、世界に光が戻ってくる。(天の岩戸は現実に日本にあるそうです)。

かなり有名な話ですが、何度聞いても笑えるものですね。

 

近代に近づくにつれて、そういう物語だけでなく、もっとバリエーション豊かな話も人々の間で語られるようになりました。わたしが小さい頃には、『誰も知らない小さな国』(佐藤さとる)がファンタジーの一つとして読まれていました。いわゆるメルヘン、童話ですね。グリムやアンデルセン、宮沢賢治も有名でしょう。このジャンルは児童文学として発展し、現在では二ヶ月おきの発刊『雑誌日本児童文学』などで、さまざまな現代児童文学が語られています。

 

ところで、神話から発展したもののなかには、別の発展をしたものがあります。

いわゆる、『宗教』です。日本人の無意識にまでそれがあるんですが、次回は、そんな日本人の言葉の元ネタについても触れます。

 


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