パソコンボランティア日記2025年12月6日号

パソコンボランティア日記(2025年12月6日号)

そろそろ中国が台湾に攻撃するという噂もありながら、平和ボケしているわたしは、公民館へパソコンボランティアに行った話をするのです。近所のシニアの方々に生成AIの楽しさを伝えるなら、わたしにもできるかもしれない……そんな軽いノリでの再スタート。(2017年以来)。

「正解」へのこだわりという迷宮

12月6日の生徒からの依頼内容は、AIとは対極にあるような「Excelでのカレンダー作り」でした。「他の講座で習ったけれど、よくわからなかったからもう一度」という切実なリクエストです。

現場では講師陣が資料をひっくり返し、「この関数の意味がわからない」「Copilot(AI)に聞いても答えがズレる」と大苦戦。 「別の方法なら簡単ですよ」と提案しても、「いや、このテキスト通りのやり方じゃないと困る」という生徒や講師たちの声に阻まれます。

わたしは「結果が正しければ、プロセスなんてどれでもいいじゃない」と思ってしまうタイプ。でも、世の中には**「正しい結果」よりも「正しいとされる手順」に価値を置く人**が確実に存在する——。この事実に直面できたのは、ボランティアとしての大きな学び(というか、カルチャーショック)でした。

夫が語る「天才の落第」

この話を夫にすると、彼がコンピュータスクール時代に目撃した、ある「悲劇」を教えてくれました。

10行かかるプログラムを、わずか2行で書き換えてしまった天才的な生徒の話です。処理スピードも速く、マシンへの負荷も少ない、まさに理想的なコード。しかし、学校が下した評価は「落第」でした。 理由はただ一つ、「規定の書き方ではないから」

効率や本質よりも、形式を重んじる。この「頭の硬さ」は、教育現場や組織に深く根を張っています。でも、そんな古い価値観をあざ笑うかのように、生成AIは今、カレンダーなんて一瞬で「ホイホイ」と作ってしまいます。

AI時代の「賢いサボり方」

夫のアドバイスは明快でした。「次からは、依頼者が持ってきた資料のやり方をそのままAIに放り込んで、カレンダーを作らせてみれば?」。

カレンダーを手作業でシコシコ作る時代は、もう終わったのかもしれません。過去のやり方に固執して迷宮入りするよりも、AIという最強のツールを使って「賢くサボる」。それが、これからのシニア世代(そしてわたし自身)に必要なスキルなのかも。

 それに、AIを使わなくても、グーグルカレンダーというものもあるんですしね……(w

 

安穏として決められたレールを走るのか、それとも新しい道具で近道を見つけるのか。技術が、それまでの人間関係にひびを入れる可能性もある――12月6日のボランティアは、そんな現代的な問いをわたしに突きつけて幕を閉じました。

 

(パソコンボランティアシリーズ2025年版・前半 終わり)


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